海外移住の始め方|ビザ・税金・保険の基本と準備の順番

海外移住
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海外移住という言葉には、どこか軽やかな響きがあります。

暖かい国で暮らす。物価の安い国で生活する。海の近くで仕事をする。日本の常識から少し距離を置き、自分らしい暮らしを組み立てる。そうしたイメージに、心が動く人は少なくないでしょう。

けれど、海外移住は「行きたい国を選んで航空券を取る」だけでは始まりません。

観光なら、数日から数週間で帰ってくることが前提です。しかし移住は、現地で暮らし、働き、医療を受け、税金を払い、場合によっては日本側の住民票や年金、保険の扱いも変える行為です。そこには、ビザ、税金、保険、年金、収入源、住居、医療、家族、言語といった現実的な論点が重なります。

だからこそ、最初に必要なのは勢いではありません。

海外移住は、夢ではなく「制度と生活の設計」として考えることが大切です。

この記事では、海外移住の始め方を、ビザ・税金・保険・年金・住民票・収入源という基本論点から整理します。国別の細かな制度は変わるため、ここでは「どの順番で何を確認すべきか」に絞り、海外移住を現実の計画に落とし込むための土台を作っていきます。

結論──海外移住は「国選び」より先に、条件整理から始める

先に結論を置きます。

海外移住の始め方で最初にやるべきことは、国を決めることではありません。

まず、自分がどの条件で海外に暮らせるのかを整理することです。

【海外移住前に確認する6つの条件】

  1. 目的:なぜ海外に住みたいのか。
  2. ビザ:その国に合法的に滞在できる資格があるか。
  3. 収入源:現地収入・リモート収入・資産収入のどれで暮らすか。
  4. 税金:日本と移住先のどちらで、何に課税されるか。
  5. 保険・医療:病気やケガのとき、どの制度で守るか。
  6. 住民票・年金:日本側の手続きをどう扱うか。

この6つを確認しないまま「タイが良さそう」「ポルトガルが人気らしい」「物価が安い国に行きたい」と考えると、後から制度面で行き詰まります。

海外移住は、旅行の延長ではありません。暮らしの拠点を移す行為です。だからこそ、憧れを否定する必要はありませんが、憧れだけで進めないことが大切です。

海外移住と海外旅行は何が違うのか

まず、海外移住と海外旅行の違いを整理しておきます。

海外旅行は、非日常を体験する行為です。現地の食事、景色、文化、人との出会い。日常から離れることで、価値観が広がることもあります。

一方、海外移住は、その非日常を日常に変える行為です。

旅行中は楽しかった街でも、住むとなれば、家賃、医療費、税金、交通、治安、言語、役所手続き、銀行口座、インターネット回線、近隣関係が現実になります。ホテルでは気にならなかった水回りや騒音も、暮らしでは毎日の問題になります。

旅が価値観を広げる理由については別記事で詳しく書きましたが、旅先で「ここに住みたい」と感じたとしても、その感情はまだ移住計画ではありません。移住にするには、制度と生活費と収入源の確認が必要です。

地方移住でも同じですが、「観光の延長で暮らしを判断してしまう」と、理想と現実のギャップが生まれます。海外移住では、そこに言語・法律・医療・税制の違いが加わるため、ギャップはさらに大きくなります。

ステップ1|海外移住の目的を言語化する

海外移住の準備で、最初にやるべきことは目的の言語化です。

なぜ海外に住みたいのか。

この問いが曖昧なまま進めると、国選びもビザ選びも、ただの情報収集になります。SNSで見かけた美しい景色、物価の安さ、誰かの成功談に引っ張られ、いつまでも決められません。

【海外移住の目的例】

  • 生活費を下げて、働く量を減らしたい。
  • 温暖な気候で、身体への負担を軽くしたい。
  • 子どもに異文化や英語環境を経験させたい。
  • 日本の人間関係や同調圧力から距離を置きたい。
  • リモートワークを活かして、住む場所を自由にしたい。
  • 将来の拠点を日本以外にも持っておきたい。

目的によって、選ぶ国もビザも生活設計も変わります。

たとえば、生活費を下げたいなら、物価だけでなく医療費、住居費、ビザ更新費用、送金手数料まで見る必要があります。子育て目的なら、教育制度、日本語教育、治安、家族帯同ビザが重要になります。仕事目的なら、就労可能なビザか、リモートワークが許される制度かを確認しなければなりません。

自由とは「何でもできる」ことではなく、「自分の価値観で選べる」ことです。海外移住も同じです。選択肢を増やすより先に、何を大切にしたいのかを決める必要があります。

ステップ2|ビザを確認する──「住みたい」と「住める」は違う

海外移住で最初に現実を見るべき論点が、ビザです。

どれほど気に入った国でも、合法的に滞在できる資格がなければ住むことはできません。観光ビザで入国できる国でも、長期滞在、就労、事業、リモートワーク、家族帯同が認められるかは別問題です。

ビザは国ごとに制度が異なり、条件も頻繁に変わります。必ず移住先国の大使館・領事館・入国管理当局など、公式情報を確認してください。日本側の情報サイトや個人ブログは入口として役立ちますが、最終判断は公式情報が前提です。

参考:外務省「査証(ビザ)」/https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/index.html

一般に、海外移住で検討されるビザには次のような種類があります。

【海外移住で検討される主なビザ】

  • 就労ビザ:現地企業で働くためのビザ。
  • 学生ビザ:語学学校・大学・専門学校などに通うためのビザ。
  • 投資家・事業ビザ:現地で会社設立や投資を行う人向け。
  • リタイアメントビザ:一定年齢以上・一定資産や年金収入がある人向け。
  • 配偶者・家族ビザ:現地国籍者や滞在資格者の家族向け。
  • デジタルノマドビザ:国外収入を得ながら一定期間滞在する人向け。

ここで重要なのは、「ビザが取れる国」から逆算することです。

海外移住の候補国を考えるとき、多くの人は気候、物価、治安、食事、言語から入ります。もちろん、それも大切です。しかし実務上は、ビザの条件を満たせるかどうかが先です。

たとえば、デジタルノマドビザがあっても、必要な月収、保険加入、犯罪証明、税務上の扱い、滞在可能期間、更新条件は国によって違います。「ノマド向けビザがある」と「自分が条件を満たせる」は同じではありません。

この点は、後続のデジタルノマドビザ記事でさらに深掘りするテーマになります。この記事では、まず「ビザが移住計画の入口である」と押さえておけば十分です。

ステップ3|収入源を場所から切り離す

ビザと並んで重要なのが、収入源です。

海外移住で失敗しやすいのは、生活費の安さだけを見て、収入の設計を後回しにすることです。物価が安い国に住めば楽になるように見えますが、現地で仕事を探す場合、給与水準も現地基準になる可能性があります。

海外移住を考えるなら、収入源は大きく3つに分けて整理するとわかりやすくなります。

【海外移住時の収入源】

  • 現地収入:現地企業への就職、現地事業、現地顧客向けサービス。
  • 日本・海外からのリモート収入:リモートワーク、フリーランス、オンライン事業。
  • 資産・年金収入:投資収入、年金、不動産収入、事業のキャッシュフロー。

最も自由度が高いのは、住む場所に依存しない収入源を持つことです。

私自身、現在はGoogleリスティングアフィリエイトを軸に、場所に縛られにくい働き方を実践しています。実際に手を動かしていて感じるのは、住む場所の自由は、気持ちだけでは手に入らないということです。収入の発生源が特定の会社や地域に縛られていれば、住む場所も自然と縛られます。

逆に、広告、メディア、オンライン販売、デジタルコンテンツ、リモート受託など、場所を問わず価値を届けられる仕組みを持てば、海外移住は現実味を帯びます。大きな成功を誇る必要はありません。まずは小さく、住む場所に依存しない収入の芽を作ることです。

雇われる収入以外に自分で稼ぐ柱を持つ意味については、別記事で詳しく整理しています。

また、ノーコードツールを使えば、LP、フォーム、決済、顧客管理、自動化までを小さく組み、自分のビジネスの導線を作ることもできます。海外移住前に、場所に依存しない小さな仕組みを作る練習としても有効です。

ステップ4|税金を確認する──住民票だけで決まるわけではない

海外移住で多くの人がつまずくのが税金です。

「海外に住めば日本の税金はかからない」

こう考える人もいますが、話はそこまで単純ではありません。

日本の所得税では、個人は大きく「居住者」と「非居住者」に分かれます。国税庁は、非居住者について、国内に住所を有せず、かつ現在まで引き続き1年以上居所を有しない個人と説明しています。また、住所は個人の生活の本拠を指し、生活の本拠かどうかは客観的事実によって判定されます。

参考:国税庁「No.2875 居住者と非居住者の区分」/https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2875.htm

つまり、住民票を抜いたかどうかだけで、税務上の居住者・非居住者が機械的に決まるわけではありません。

どこに生活の本拠があるのか。日本に家族や住居、資産、仕事の実態がどれほど残っているのか。海外でどのくらい継続して生活するのか。こうした客観的な事情を総合して判断されます。

非居住者になった場合でも、日本国内で発生した所得があれば、日本で申告が必要になることがあります。たとえば、日本国内の不動産所得などです。国税庁も、海外勤務などにより非居住者となった場合でも、国内不動産の貸付けによる所得などは日本で確定申告が必要になる場合があると説明しています。

参考:国税庁「No.1926 海外勤務中に不動産所得などがある場合」/https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1926.htm

さらに、1億円以上の有価証券等を持って国外転出する場合には、国外転出時課税制度の対象になる可能性があります。これは多くの人には直接関係しないかもしれませんが、資産規模が大きい人は必ず専門家に確認すべき論点です。

参考:国税庁「No.1478 国外転出をする場合の譲渡所得等の特例」/https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1478.htm

税金については、ネット記事だけで判断しない方が安全です。会社員、個人事業主、法人経営者、不動産収入がある人、投資資産が多い人では、確認すべき内容が大きく変わります。必要に応じて、国際税務に詳しい税理士に相談してください。

所得税そのものの基本構造を理解しておくと、海外移住時の税務論点も見えやすくなります。累進課税、課税所得、控除の基礎は別記事で整理しています。

ステップ5|住民票・海外転出届・在留届を整理する

海外移住では、日本側の住所手続きも重要です。

一般に、1年以上海外へ転出する場合は、住民登録のある市区町村で国外転出届を提出する扱いになります。手続きの詳細や必要書類は自治体によって異なるため、必ず自分の市区町村の案内を確認してください。

参考:品川区「国外転出届(品川区から国外へ引っ越すとき)」/https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/procedure/procedure-zyuumin_inkan/procedure-zyuumin_inkan-zyuumin/procedure-zyuumin_inkan-zyuumin-todoke/20241112kokugaitensyutsu.html

国外転出届を提出すると、住民票、国民健康保険、住民税、マイナンバーカード、印鑑登録などに影響が出ます。特に住民税は、その年の1月1日にどこに住所があったかで課税関係が変わるため、「出国したらすぐ全部なくなる」と単純に考えない方が安全です。

また、海外に3か月以上滞在する日本人は、在留届の提出が義務づけられています。外務省のオンライン在留届(ORRnet)を使えば、インターネット上で届出できます。在留届は、現地で事件・事故・災害が起きたとき、在外公館が安否確認や支援を行うための重要な情報になります。

参考:外務省「オンライン在留届(ORRnet)」/https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

さらに、2024年5月27日から、日本国籍の方は国外転出後もマイナンバーカードを継続利用できる制度が始まっています。ただし、国外転出前の手続きが必要です。手続きをしないまま転出すると、カードが失効する場合があります。

参考:マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードを国外で利用する」/https://www.kojinbango-card.go.jp/apprec/abroad/

海外移住では、現地での準備に意識が向きがちです。しかし、日本側の手続きを整理しておかないと、後から郵便物、税金、保険、証明書で困ることがあります。

ステップ6|保険と医療を確認する

海外移住で軽く見てはいけないのが、医療と保険です。

日本では、公的医療保険が当たり前のように生活を支えています。医療機関に行けば、原則として自己負担は一定割合に抑えられます。高額療養費制度もあります。

しかし、海外では国によって医療制度がまったく違います。公的医療制度が外国人にどこまで開かれているか、民間保険加入がビザ条件になっているか、日本語や英語が通じる医療機関があるか、救急医療の水準はどうか。これらは移住先ごとに確認が必要です。

外務省は、海外在住者と日本の医療保険について、海外でかかった医療費は一旦全額を自己負担し、加入している健康保険組合等へ請求することで、日本国内での保険診療と同等の金額が返金される場合があると説明しています。ただし、請求には診療内容明細書や領収明細書、日本語翻訳などが必要です。

参考:外務省「海外在住者と日本の医療保険,年金」/https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/kaigai/nenkin_hoken/index.html

ただし、これは日本の健康保険に加入している場合の話です。国外転出届を出し、国民健康保険から外れる場合は、別途現地保険や海外居住者向けの医療保険を検討する必要があります。

外務省の海外邦人事件簿でも、海外で入院した場合の医療費が高額になるリスクが紹介されています。特に医療費が高い国では、クレジットカード付帯保険だけでは足りない可能性があります。

参考:外務省 海外安全ホームページ「旅先で入院したら医療費が嵩む」/https://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jikenbo64.html

保険は、不安を消すために入るものではありません。自分では抱えきれない損失を移転するための道具です。海外移住では、医療費、搬送費、賠償責任、持病、歯科、妊娠・出産、家族帯同の有無まで含めて、どのリスクをどの保険で受け止めるかを考える必要があります。

日本人が保険に入りすぎる構造と、保険を固定費として見直す考え方は、別記事で詳しく整理しています。海外移住前にも役立つ視点です。

ステップ7|年金をどうするか決める

海外移住では、年金の扱いも確認しておく必要があります。

日本年金機構によると、海外に転出する場合、国民年金第1号被保険者としての資格は喪失します。ただし、日本国籍を有する方は、国民年金に任意加入することができます。

参考:日本年金機構「海外への転出/海外からの転入 海外在住の皆さま」/https://www.nenkin.go.jp/service/scenebetsu/kaigai.html

また、日本年金機構は、海外に居住する20歳以上65歳未満の日本人は、国民年金に任意加入できると説明しています。

参考:日本年金機構「任意加入制度」/https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/kanyu/20140627-03.html

任意加入するかどうかは、将来の年金額、移住期間、帰国予定、現地年金制度、収入状況によって変わります。

ここで大切なのは、「海外に出るから日本の制度は関係ない」と切り捨てないことです。長期的に見ると、年金は老後の生活設計に関わります。海外移住が数年なのか、半永久的なのかによっても判断は変わります。

年金は地味なテーマですが、海外移住を「今だけの気分」ではなく「人生全体の設計」として見るなら、避けて通れない論点です。

海外移住前の準備リスト

ここまでの内容を、実務的な準備リストにまとめます。

【海外移住前に確認すること】

  • 目的:なぜ海外に住みたいのかを言語化する。
  • 候補国:気候、物価、治安、医療、言語、文化を確認する。
  • ビザ:滞在目的に合うビザと条件を公式情報で確認する。
  • 収入源:現地収入・リモート収入・資産収入を整理する。
  • 税金:日本と移住先の課税関係を確認する。
  • 住民票:国外転出届の要否と影響を自治体に確認する。
  • 在留届:3か月以上滞在する場合は提出する。
  • 保険:現地医療保険、海外医療保険、既存保険を整理する。
  • 年金:任意加入するかどうかを検討する。
  • 生活費:家賃、医療費、交通費、通信費、更新費用まで試算する。
  • 退路:合わなかった場合の帰国・移動プランを持つ。

このリストは、完璧に埋めるためのものではありません。むしろ、わからない項目を見つけるためのものです。

海外移住の準備で怖いのは、知らないことがあることではありません。知らないことに気づかないまま進むことです。

私の実感──場所を変えることは、人生の前提を変える

私自身、海外移住を「済ませた人」として語ることはできません。そこを大きく見せるつもりはありません。

ただ、場所が人生に与える影響については、身をもって感じてきました。

熊本県の山奥にある小さな田舎町で育ち、中学入学のタイミングで熊本市に移ったとき、それまで自分が信じていた「普通」が、いかに限られた世界の中のものだったかを思い知らされました。場所が変わるだけで、出会う人、流れる情報、話される言葉の温度、将来の選択肢まで変わる。その体験は、今の私の「人生は自分で描き直せる」という感覚の原点にあります。

だから、海外移住に惹かれる気持ちはよくわかります。

日本の常識から離れてみたい。別の空気の中で、自分の働き方や暮らし方を見直したい。もっと暖かい場所で、もっと静かに暮らしたい。そうした感覚は、単なる逃避ではなく、自分の人生を再設計するサインかもしれません。

ただし、場所を変えればすべてが変わるわけではありません。

収入源、税金、保険、医療、家族、言語、孤独、退路。これらを置き去りにしたまま海外に出ても、別の場所で同じ不安を抱えるだけです。

私にとって、自由とは「どこにでも行けること」ではなく、「自分の価値観に沿って、行く場所も戻る場所も選べること」です。海外移住も、その自由を機能させるための一つの選択肢にすぎません。

著書(Amazon kindle ランキング 5冠を達成した電子書籍)『あ、常識とかいいんで、とりあえず自由ください。』では、常識から距離を取り、自分の価値観で人生を描き直すというテーマを、私自身の経験を通して書いています。海外移住に限らず、「このままの場所、このままの働き方でいいのか」と感じている方には、何かしらのヒントになるはずです。

海外移住で失敗しやすい人の特徴

最後に、海外移住で失敗しやすいパターンを整理しておきます。

ビザを後回しにする

「行けば何とかなる」と考える人ほど、ビザでつまずきます。

海外移住では、滞在資格がすべての前提です。どれだけその国が好きでも、条件を満たせなければ長期滞在はできません。まずビザ。これは海外移住の基本です。

生活費の安さだけで国を選ぶ

物価が安い国は魅力的です。

ただし、生活費の安さだけで選ぶと、医療費、ビザ更新費、語学、治安、教育、交通、通信環境で思わぬコストが出ます。安く暮らせることと、自分に合う暮らしができることは別です。

税金と保険を軽く見る

税金と保険は、海外移住の中でも後回しにされがちな論点です。

しかし、ここを曖昧にすると、後から大きな負担になります。日本に残る所得、移住先での課税、医療費、保険の適用範囲。どれも「知らなかった」では済みにくいテーマです。

帰る選択肢を持たない

海外移住を「人生の正解」にしてしまうと、合わなかったときに苦しくなります。

移住は成功か失敗かの二択ではありません。数年住んで戻る。別の国へ移る。日本と海外を行き来する。二拠点にする。選択肢はいくつもあります。

大切なのは、移住先にしがみつくことではなく、自分の人生に合う場所を更新し続けることです。

おわりに──海外移住は「逃げ」ではなく「設計」にできる

海外移住は、人生を変える大きな選択肢です。

けれど、それは魔法ではありません。日本を出れば自動的に自由になれるわけでも、物価の安い国に行けば不安が消えるわけでもありません。

ビザを確認する。収入源を作る。税金を理解する。保険と医療を整える。年金を考える。住民票や在留届を処理する。生活費を試算する。退路を持つ。

こうした地味な準備を一つずつ積み重ねた先に、海外移住は現実の選択肢になります。

海外移住を「逃げ」として使うこともできます。

けれど、きちんと設計すれば、それは逃げではなく、自分の人生を別の角度から描き直す行為になります。

完璧な計画は必要ありません。最初から永住を決める必要もありません。

まずは、候補国をひとつ選び、ビザの条件を読む。生活費を試算する。現地医療と保険を確認する。住民票や税金の扱いを調べる。そこからで十分です。

人生は、一つの場所に固定されるものではありません。

自分の価値観に合わせて、住む場所も、働き方も、暮らし方も、少しずつ更新していく。その選択肢のひとつとして、海外移住を静かに、現実的に考えてみてください。

リライフ特集

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Studio Rough Style(SRS)代表。 当サイト管理人&編集長。 1976年生まれ、熊本県出身、東京都在住。 元プロボクサーで、選手引退後に、派遣・アルバイトなど30社以上の現場を渡り歩くフリーター生活を経験後、セカンドキャリとしてネット起業の世界へ。 詳細は下記にて。 [clink url="https://studio-rough-style.net/self-introduction/"]

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