「メルマガはオワコン」は本当か|メールマーケティングが未だに最強な理由

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「メルマガはオワコン」──メールマーケティングについて調べると、必ずこの言葉に行き当たります。SNSや動画が主役の時代に、いまさらメールなんて古いのではないか。そう感じるのは自然なことです。

しかし、結論から言います。メールマーケティングは、いまもなおデジタルマーケティングの中で最も投資対効果(ROI)が高いチャネルです

複数の業界調査では、メールに1ドル投資すると平均36〜42ドルの利益が返ってくると報告されています。検索広告は約2ドル、SNS広告は約2.8ドルとされますから、桁がひとつ違います。

参考:VoxBooster “Email Marketing Statistics 2026”(DMA・Litmus等の調査を集計)/https://voxbooster.com/blog/email-marketing-statistics-2026/

とはいえ、「オワコン」と言われるのにも、それなりの理由があります。実際、死んでいったメルマガが大量にあるのも事実だからです。

先に私の見解を言っておくと、メルマガとは「一斉配信の広告」ではなく、画面の向こうのたった一人に宛てた「手紙」です。

私自身、毎日メルマガを書き続けて読者との信頼関係を育て、そこからビジネスを立ち上げてきました。死んだのは「メールという手段」ではなく、「読者を数字としか見ない配信」のほうだ──これが、現場に居続けてきた私の実感です。

この記事では、「メルマガはオワコン」説が生まれた背景と、データが示すメールマーケティングの本当の実力、SNS時代でも揺るがない構造的な強み、そして消えるメルマガと生き残るメルマガの分かれ目を、順に整理していきます。

  • 「メルマガはオワコン」が半分正しく、半分間違いである理由
  • データが示すメールマーケティングのROI──なぜ広告より強いのか
  • SNSにはない「受信箱」という場所の構造的な強み
  • 毎日メルマガを書き続けた私が学んだ「手紙」の力
  • 消えるメルマガと、生き残るメルマガの分かれ目
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結論──「メルマガはオワコン」は半分正しく、半分間違い

まず、この問いに白黒をつけておきます。「メルマガはオワコン」という言葉は、半分正しく、半分間違いです。

正しいのは、「ある種のメルマガ」が確かに死んだという点です。売り込みばかりの一斉配信、どこかで買ってきたリストへの無差別送信、開封されることのない宣伝メールの山──こうした「読者不在のメルマガ」は、開封されなくなり、迷惑メールフォルダに沈み、静かに退場していきました。

一方で、間違っているのは「メールというチャネル自体が終わった」という認識です。数字を見れば、事実はむしろ逆です。

【データが示すメールマーケティングの現在地】

  • ROIは1ドルあたり36〜42ドル──検索広告(約2ドル)、SNS広告(約2.8ドル)、ディスプレイ広告(約1.35ドル)を桁違いに上回る。
  • 世界のメール利用者は約45億人──世界人口の半分以上がメールアドレスを持つ。
  • 消費者の77%が、企業からの連絡手段としてメールを最も好むと回答。
  • 59%が「メールが購買の意思決定に影響した」と回答。

参考:Digital Applied “Email Marketing Statistics 2026: 200+ Essential Data”/https://www.digitalapplied.com/blog/email-marketing-statistics-2026-data-points

つまり、整理するとこうなります。死んだのは「メルマガという手段」ではなく、「読者を数字としか見ない使い方」。手段としてのメールは、いまも最強のまま残っている──これがデータと現場の両方から見えてくる結論です。

なぜ「オワコン」と言われるのか──3つの誤解

では、なぜこれほど強いチャネルが「オワコン」と呼ばれるのでしょうか。背景には、大きく3つの誤解があります。

誤解①「どうせ開封されない」──開封率が低いのはメールではなく、やり方の問題

「メルマガなんて誰も開かない」という印象は、売り込みだけの宣伝メールが大量にばらまかれた時代の残像です。読者が「受け取りたい」と思って登録したメルマガは、いまでもしっかり読まれています。

考えてみれば当然で、メルマガの読者はわざわざ自分のメールアドレスを差し出して「あなたの情報を受け取りたい」と意思表示した人です。通りすがりに眺めるSNSの投稿とは、読み手の温度がそもそも違います。

開封されないのは、メールという手段の限界ではなく、その温度に応える中身を届けられていないだけ──私はそう考えています。

誤解②「SNSやLINEに取って代わられた」──役割がそもそも違う

SNSは、新しい人と「出会う」場所です。拡散力と即時性では、メールはSNSにかないません。しかし、出会った人と関係を深め、信頼を積み上げる段階になると、立場は大きく逆転します。

SNSの投稿は、フォロワー全員には届きません。何をどの順番で見せるかは、アルゴリズム(プラットフォームの表示ルール)が決めるからです。

一方メールは、原則として登録者全員の受信箱に直接届きます。「出会いのSNS、関係を深めるメール」──取って代わる関係ではなく、受け持つ役割が違うのです。

誤解③「迷惑メールの温床」──むしろ規制強化で「健全な場所」になった

2024年以降、GmailやYahoo!メールが送信者へのガイドラインを大幅に厳格化し、認証されていない送信者や迷惑メール報告の多い配信は、受信箱に届きにくくなりました。買ってきたリストへの無差別送信のような迷惑な手法は、技術的に淘汰されつつあります。

参考:Google「メール送信者のガイドライン」/https://support.google.com/a/answer/81126

その結果、何が起きたか。残ったメルマガの質が上がり、読者の信頼が戻ってきています。

2025年に実施された国内調査では、企業アカウントやWeb媒体の中で「最も信頼できるメディア」の1位にメールマガジンが選ばれました。「オワコン」どころか、規制の荒波を超えたことで、メールはむしろ信頼されるメディアとして再評価されているのです。

参考:SILVER EGG TECHNOLOGY「メールが『再評価』される背景と購買率を向上させる4つの活用ポイント」/https://www.silveregg.co.jp/archives/blog/2026-Mail-Conversion-Ymir-webinar

メールマーケティングが未だに最強な3つの構造的理由

誤解を解いたところで、本題に入ります。

メールマーケティングの強さは、流行や運ではなく「構造」に根ざしています。だからこそ、SNSの勢力図が何度入れ替わっても揺るがないのです。

理由①「受信箱」は、招かれた人しか入れない場所だから

メールマーケティングの本質は、許可(パーミション)の上に成り立っていることです。

受信箱は、現代人にとって最もプライベートなデジタル空間のひとつです。そこに入れるのは、読者自身が「入っていいですよ」と許可した相手だけ。この「招かれている」という前提が、広告とは比較にならない聞く耳を生みます。

街頭で配られるチラシと、自宅のポストに届く友人からの手紙。同じ紙でも、読まれ方はまったく違います。メールマーケティングが広告の数十倍のROIを叩き出すのは、テクニックの問題ではなく、最初から「読みたい人にだけ」届けているからです。

理由②アルゴリズムを介さず「直接」届くから

SNSの投稿がフォロワーに届くかどうかは、プラットフォームの判断次第です。アルゴリズムが変われば、昨日まで届いていた相手に今日は届かない、ということが普通に起こります。

メールには、この「間に入る審判」が存在しません。送れば、登録者の受信箱に直接届く。読者との間に誰も挟まらない「直通」のチャネルは、デジタルの世界では実は希少です。

しかもメールは特定の企業の持ち物ではなく、誰のものでもない共通の仕組み(プロトコル)なので、どこかの会社の方針転換で消えることもありません。SNSが「借地」であることのリスクと、発信基盤を自分で持つ意味については、別の記事で詳しく整理しています。

理由③リスト(読者名簿)が「持ち運べる資産」になるから

SNSのフォロワーは、そのプラットフォームから持ち出せません。アカウントが凍結されれば、10万フォロワーもゼロになります。

一方、メールアドレスのリストは自分の手元に残る資産です。配信ツールを乗り換えても、リストは一緒に連れていけます。江戸時代の商人が、火事のときに真っ先に顧客台帳を井戸へ投げ込んで守った、という話があります。商品や店は失っても、顧客との繋がりさえ残れば商売は再建できる──メールリストは、まさに現代版の顧客台帳です。

私はネットビジネスの本質は、この「繋がりという資産」を時間をかけて育てることだと考えています。

毎日メルマガを書き続けた私が学んだ「手紙」の力

ここからは、私自身の経験をお話しします。

私はネット起業の世界に入ってから、長い期間、読者へ毎日メルマガを書き続けてきました。

最初は数人だけしかいなかった読者が、少しずつ増えていく。顔も知らない誰かが、毎日自分の文章を受信箱で待っていてくれる。この感覚は、ブログともSNSともまったく違うものでした。

いちばん象徴的だったのは、自分の離婚という、人生で最もプライベートな出来事を打ち明けたときのことです。私はその話を、誰でも読めるブログではなく、毎日メルマガを読み続けてくれた読者にだけ、手紙のような形で告白しました。書けたのは、毎日のやり取りの積み重ねで「この人たちになら話せる」という信頼が、私の側にも育っていたからです。

そして驚いたことに、返ってきたのは批判ではなく、自分の人生を重ねた長い返信の数々でした。

この経験から、私はひとつの確信を持っています。メルマガとは「配信」ではなく「文通」である──ということです。

発信者が読者に手紙を書き、読者がそれに人生で応える。フォロワー数や「いいね」の数では決して測れない、一対一の信頼がそこに積み上がっていく。

メールマーケティングの数字上の強さ(ROIや開封率)は、突き詰めればこの「文通が成立する唯一のマスチャネル」という性質から生まれているのだと思います。

だから私は、メルマガを書くときの宛先は、いつも「皆さん」ではなく、「あなた」あるいは「ご登録いただいたお名前」でした。何千人に送る文章でも、書いている瞬間に思い浮かべるのは、たった一人の顔です。技術やツールがどれだけ進化しても、この原則だけは変わらないと考えています。

消えるメルマガ、生き残るメルマガ──これから始める人へ

最後に、これからメールマーケティングを始める人へ、消えるメルマガと生き残るメルマガの分かれ目を整理します。

分かれ目は「価値が先か、売り込みが先か」

消えていくメルマガの共通点は、シンプルです。

読者を「リストの数字」として扱い、売り込みから始めること。登録した瞬間からセールスばかり届くメルマガは、解除されるか、開かれなくなります。

逆に、生き残るメルマガは「価値が先」です。先ほどの国内調査では、役立つ情報を届けるニュースレターを継続したあとに広告を送った場合、同じ内容の告知でも申込者が約4倍に増えたと報告されています。目安としては、役立つ情報8割・告知2割。価値を先に積んだ分だけ、いざというときの一通が効く──信頼とは、そういう貯金のようなものです。

参考:SILVER EGG TECHNOLOGY「メールが『再評価』される背景と購買率を向上させる4つの活用ポイント」/https://www.silveregg.co.jp/archives/blog/2026-Mail-Conversion-Ymir-webinar

弱点も知っておく──メルマガは「遅い」

公平に評価するために、メールマーケティングの弱点にも触れておきます。

最大の弱点は、立ち上がりの遅さです。リストはSNSのフォロワーのようにバズで一気に増えることはなく、読者を一人ずつ積み上げるしかありません。また、書き続ける労力もかかりますし、認証設定を怠れば迷惑メール扱いされるリスクもあります。

即効性が欲しい場面には向きません。しかし、見方を変えれば、この「遅さ」こそが参入障壁です。

誰もが近道に流れる中で、時間のかかる王道を歩んだ人だけが、簡単には崩れない資産を手にします。私は、ビジネスで本当に効くものはたいてい地味で遅い、と思っています。

始め方──「出会いの場所」とセットで設計する

メルマガ単体では、読者と出会えません。検索で見つけてもらうブログ、拡散されるSNS──そうした「出会いの場所」から、メルマガという「深める場所」へ導く全体の流れをセットで設計することが重要です。読者と出会ってから顧客になってもらうまでの道のり(カスタマージャーニー)の設計は、コンテンツマーケティングの戦略として別の記事で7つのステップに整理しています。

決して難しく考える必要はありません。読者が10人でも、その10人に宛てた「今日の手紙」を書くことからメールマーケティングは始まります。

リストの大きさより、文通の深さ。それが、この章でお伝えしたいすべてです。

おわりに──最も古いチャネルが、最後まで残る

メールは、インターネットの中で最も古いコミュニケーション手段のひとつです。「古いからオワコン」なのではありません。あらゆる流行が現れては消えるなかで、半世紀近く使われ続けてきたからこそ、これからも残る──私は確信を持ってそう見ています。

SNSの王者は数年ごとに入れ替わりますが、メールアドレスはその間ずっと、すべてのサービスの登録に使われ続けてきました。流行を追いかけるより、変わらないものの上に積み上げる。マーケティングに限らず、これは私が人生のあちこちで選んできた基本方針でもあります。

常識や流行に流されず、自分の基準で「変わらない土台」を選び取る生き方については、著書(Amazon kindle ランキング 5冠を達成した電子書籍)『あ、常識とかいいんで、とりあえず自由ください。』に、私の実体験を交えて綴っています。下記より無料でお読みいただけます。

また、メルマガと同じく「仕組みが資産として働き続ける」性質を持つ副業として、私が現在進行形で取り組んでいるGoogleリスティングアフィリエイトがあります。初心者にもわかりやすく解説した『Googleリスティングアフィリエイト大全』を無料公開していますので、収益化の選択肢として参考にしてみてください。

受信箱に届く一通の手紙から始まる関係は、アルゴリズムが何度変わっても消え去りません。まずは1人の読者への最初の一通から、書き始めてみてください。

リライフ特集

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Studio Rough Style(SRS)代表。 当サイト管理人&編集長。 1976年生まれ、熊本県出身、東京都在住。 元プロボクサーで、選手引退後に、派遣・アルバイトなど30社以上の現場を渡り歩くフリーター生活を経験後、セカンドキャリとしてネット起業の世界へ。 詳細は下記にて。 [clink url="https://studio-rough-style.net/self-introduction/"]

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