リスティングアフィリエイトに取り組む際に、キーワードを選定した後、そのキーワードを「どのように広げて広告配信するか」を決定するのがマッチタイプです。
商標キーワード編では「完全一致」のみで安全に運用しました。
比較サイト編では、収益の最大化とリスク回避を両立させるために、「完全一致」と「フレーズ一致」の使い分け、そして「除外キーワード」の徹底設定が不可欠となります。マッチタイプの選択一つで、広告費の消化スピードと成約数は劇的に変わります。
本記事では、無駄なコストを極限まで削りつつ、新たな成約キーワードを発掘するための戦略的運用術を解説します。
1. マッチタイプの二大巨頭|守りの「完全一致」と攻めの「フレーズ一致」
比較サイト編では、マッチタイプそれぞれの特性を深く理解し、自身の予算と目的に応じた選択ができるようになりましょう。
比較サイト編では、以下の2つのマッチタイプを状況に合わせて使い分けます。
1-1. 完全一致(守り):無駄を削ぎ落とし、利益率を固定する
指定したキーワードと全く同じ(または極めて近い意味の)検索語句に対してのみ広告を配信します。
- メリット
意図しないキーワードでの表示をほぼゼロにできるため、クリック単価を抑え、利益率を高く保つことができます。 - デメリット
ユーザーの検索語句の揺れを拾えないため、表示回数が少なくなり、機会損失を生む可能性があります。 - 活用シーン
予算が限られている場合や、既に「このキーワードなら確実に売れる」と分かっている場合に最適です。
1-2. フレーズ一致(攻め):新天地を開拓し、収益を拡大する
指定したキーワードを含むフレーズや、同じ検索意図を持つ語句に対して広告を配信します。
- メリット
あなたが思いつかなかった「成約するお宝キーワード」を、ユーザーの実際の検索行動から自動的に見つけ出してくれます。 - デメリット
意図しない、成約に結びつかないキーワードでも広告が表示され、無駄なクリックが発生するリスクがあります。 - 活用シーン
ジャンルの需要を広く探りたい場合や、収益の柱を増やしたい場合に有効です。まずは完全一致で出稿し、徐々にフレーズ一致へ広げていくのが王道のステップです。
2. リスティングNGを回避する「除外キーワード」の鉄壁ガード
比較サイト編で取り扱う「リスティング一部OK」の案件には、必ず「商標NG」というルールが存在します。
フレーズ一致を利用する場合、意図せず商品名や会社名で広告が表示されてしまうリスクがあり、これは提携解除や報酬没収という致命的なペナルティに繋がります。
これを防ぐ唯一の手段が「除外キーワード」の設定です。
案件詳細の「リスティング制限」や「NGキーワード」を必ず確認してください。ここを見落とすと、どれだけ売れても報酬が支払われない可能性があります。
除外設定すべき二大要素
- 商標キーワード
比較する3案件すべての「商品名」「会社名」「サービス名」を、完全一致・フレーズ一致・インテントマッチの全てで除外します。例えば、プロアクティブという案件の場合、プログラムの詳細を見ると、このようになっています。
「プロアクティブ」
「proactiv」
「ザプロアクティブカンパニー株式会社」
といった商品名・会社名はもちろんNGです。
さらに
「プロアクティブ 価格」
「プロアクティブ 口コミ」
このような掛け合わせも全てNGとなります。これらを完全一致・フレーズ一致・インテントマッチで除外検索キーワードに設定すればOKです。 - 広告主指定のNGワード
例えば、CTNという案件の場合、プログラムの詳細を見ると、このようになっています。案件詳細に記載されている「コロナ」「最安値」などの禁止語句を漏れなく除外設定します。
CTN一括査定、CTN、CTN車買取、車一括査定のCTNは、商標キーワードになるのでNG。さらに、コロナ流行、ロシアの戦争、半導体不足、1000店舗以上から高価買取店3社、1000店舗以上、1年前より倍になっている、中古車バブル、査定額が高い上位3社…これらは、広告主が定めている出稿NGキーワードです。すべてのキーワードを完全一致・フレーズ一致・インテントマッチで除外検索キーワードに設定しましょう。
英語の大文字・小文字は区別されませんが、スペースの有無や「ひらがな・カタカナ」の表記揺れは、念のため全て除外登録しておくのが安全策です。除外設定は「広告を出稿した直後」に行うことを鉄則にしてください。
3.除外キーワードのマッチタイプについて
除外キーワードにもマッチタイプがあり、以下の3つから選択することができます。
- 完全一致
- フレーズ一致
- インテントマッチ
除外キーワードのマッチタイプは、通常のキーワードのマッチタイプとは拡張の範囲が異なります。
完全一致
除外キーワードとして登録したキーワードと、完全に一致したキーワードで検索された際に広告は表示されなくなります。
フレーズ一致
除外キーワードとして登録したキーワードと、完全にフレーズが一致したキーワードで検索された際に広告は表示されなくなります。語順が入れ替わったり、間に他の語句が入った場合には、広告は表示されます。
インテントマッチ
除外キーワードとして登録したキーワードが、含まれているキーワードで検索された際に広告は表示されなくなります。また、フレーズ一致とは異なり、語順が入れ替わったり、間に他の語句が入った場合でも広告は表示されません。
検索キーワードと除外キーワードの違い
例えばキーワードをインテントマッチで設定した場合、類似の検索語句まで意味を拡張して広告が配信されます。
しかし、除外キーワードをインテントマッチで設定した場合は、類似の語句や表記揺れなどまでは拡張しません。あくまで登録したキーワードのみ除外するような動きになることに注意しましょう。
つまり、除外キーワードを設定する際は「類義語・表記のゆれや誤字」など想定される検索語句は、それぞれ除外キーワードとして登録しないといけないということです。完全一致での除外の場合はスペースの有無も異なるキーワードとみなされるので気を付けましょう。
4.除外キーワードの登録方法
除外キーワードの登録方法について説明します。
- Google広告の管理画面に入り、除外キーワードを登録したいキャンペーンを選択します。
- 左側のメニューから「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」を開き「検索キーワード」をクリックします。

- 除外検索キーワードをクリックします。

- +マークをクリックすると、除外キーワードが追加できるようになります。

- キーワードの入力が出来たら、保存をクリックします。

- このように登録されたら、追加完了です。

除外キーワードのマッチタイプ変更方法
このままだと除外キーワードのマッチタイプがインテントマッチになっています。除外キーワードのマッチタイプは状況によって変える必要がありますので、下記の手順で変更しましょう。
- 除外キーワードにカーソルを当てると表示される鉛筆マークをクリック
- 右の項目が表示されるので「インテントマッチ」の右にある▼をクリック
- 「インテントマッチ」「フレーズ一致」「完全一致」から選択

除外キーワードを登録するタイミング
出稿NGキーワードは、最初から登録しておいた方が安心して運用できます。とくに商標キーワードでの広告出稿は厳重にチェックされています。
ペナルティは重いので広告を出稿したら忘れずにすぐ設定しておきましょう。
5.レギュレーションは必ず確認しましょう
ASPの案件詳細には、レギュレーションが掲載されているか、レギュレーションへのリンクが載っていることが多いです。
レギュレーションとは「規則」や「規制」を意味し、何かに取り組むうえで「必ず守らなければならない決まりごと」を言います。「ルール」と似た意味ですが、レギュレーションのほうがより厳格な規則であり、守らなかった場合には法的なペナルティが発生することもあります。
案件のレギュレーションは必ず確認してください。
6. 検索語句(クエリ)のモニタリング|運用は「除外」から始まる
広告配信が始まったら、毎日必ず「検索語句」レポートをチェックしてください。
そこには、ユーザーが実際に入力した「生の声」が並んでいます。
検索語句(クエリ)の調べ方
- Google広告トップページ画面の左のメニューにて、キャンペーンのプルダウンを開き、「広告グループ」をクリックします。

- 「検索語句」を確認したい広告グループをクリックします。

- 左のメニューにて「分析情報とレポート」のプルダウンを開き、「検索語句」をクリックします。

- ここに表示されるのがユーザーが実際に入力したキーワード「検索語句」です。

- 成約に繋がらない語句: 即座に「除外キーワード」として登録し、無駄なコストをカットします。
- 意外な成約語句: それを新たなメインキーワードとして独立させ、専用の広告グループやサイトを作成する「横展開」のヒントにします。
リスティングアフィリエイトの収益化とは、この「不要な枝を切り落とし、太い幹を育てる」作業の繰り返しに他なりません。
マッチタイプを制する者が、広告費を支配する
マッチタイプは、あなたの広告費という「弾丸」を、どのように散布するかを決める射撃モードのようなものです。
完全一致でピンポイントに狙い撃つか、フレーズ一致で広範囲をカバーしつつお宝を探すか。どちらが正解ということはありません。ターゲットの心理と自身の予算を照らし合わせ、除外キーワードという防具を固めた上で、データに基づいた運用を行う。この「制御された配信」こそが、成功するリスティングアフィリエイターの思考です。
キーワードのマッチタイプ戦略が固まれば、次はユーザーが最初に目にする「広告文」の作成へと進みましょう。

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