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Studio Rough Style 編集部|「完璧であることより、自分らしくあること」をテーマに、日々の暮らしを心地よく整えるための情報をお届けしています。
シロアリ駆除には十数万円の費用がかかります。その負担を、あとから少しでも軽くできる方法があることは、意外と知られていません。
実は、シロアリの駆除費用は、確定申告の「雑損控除」の対象になります。これは国税庁が明確に認めている取り扱いです。
この記事では、その条件と手続き、そして火災保険や補助金が使えるのかどうかまでを、わかりやすく整理します。
※税制の取り扱いは個々の状況により異なります。具体的な判断は、最寄りの税務署や税理士にご確認ください。
シロアリ駆除費用が「雑損控除」の対象になる理由
雑損控除とは、災害・盗難・横領などによって資産に損害を受けたとき、一定額を所得から差し引ける制度です。
「シロアリと災害に何の関係が?」と思うかもしれませんが、国税庁は次のように示しています。
シロアリによる被害は、所得税法施行令第9条《災害の範囲》に規定する「害虫……その他の生物による異常な災害」に該当し、修繕に要した費用及びそのシロアリを駆除するための費用は雑損控除の対象となります。
(出典:国税庁 質疑応答事例「シロアリの駆除費用」)
つまり、シロアリ被害は税制上「異常な災害」とみなされ、その駆除費用や被害箇所の修繕費は、所得税の控除対象として認められているのです。
対象になる費用・ならない費用
ここが最も重要なポイントです。
すべての費用が対象になるわけではありません。「すでに発生した被害への対処」は対象、「予防」は対象外、と覚えてください。
| 対象になる費用 | 対象にならない費用 |
|---|---|
| 業者に支払ったシロアリの駆除費用 | 被害が出る前の予防のための費用 |
| 被害箇所(柱・床など)の修繕・原状回復費用 | 駆除と同時に行う予防の費用 |
| 被害調査にかかった費用 | 新築時の防蟻処理費用・DIYの薬剤代 |
⚠ 駆除と予防を同時に依頼した場合は、業者に「駆除費用」と「予防費用」を分けて記載してもらうことが大切です。領収書が「一式」でまとまっていると、本来は控除できる駆除分まで予防費と区別できず、対象外と判断されかねません。
確定申告に必要な書類
雑損控除を受けるには、確定申告(または還付申告)の際に次の書類を用意します。
- 業者の領収書・見積書・明細書(駆除費用を証明するもの)
- 被害状況の証明(調査報告書や被害箇所の写真)
- 確定申告書
- 雑損失の金額の計算書
- 源泉徴収票(給与所得がある場合)
とくに領収書と調査報告書は必ず保管しておきましょう。業者を選ぶ段階から、こうした書類をきちんと発行してくれるかも、信頼性を測る一つの目安になります。
業者の選び方は、別記事で解説しています。
手続きの流れと期限
- 書類を集める:領収書・調査報告書・源泉徴収票などを準備
- 確定申告書を作成:雑損失の金額の計算書とあわせて記入
- 申告する:駆除した翌年の確定申告期間(通常2月16日〜3月15日)に提出
会社員などで確定申告をしていない場合は、「還付申告」という形で手続きできます。還付申告は、駆除した翌年の1月1日から5年間提出可能です。「申告期間を逃した」とあきらめる必要はありません。また、控除しきれなかった金額は、翌年以降3年間繰り越せます。
書き方がわからない場合は、税務署に電話するか、窓口で相談すれば丁寧に教えてもらえます。
火災保険や補助金は使える?
「税金で戻るなら、保険や補助金は?」と気になるところですが、こちらは期待しすぎないほうがよいでしょう。
| 制度 | 使えるか |
|---|---|
| 雑損控除(確定申告) | ◎ 駆除・修繕費が対象(予防は対象外) |
| 火災保険 | △ 原則対象外。自然災害起因の立証は非常に困難 |
| 補助金 | × 一般的な制度はない |
シロアリ被害そのものは、火災保険の補償対象外が原則です。台風などの自然災害による雨漏りが原因と証明できれば例外的に対象となる可能性もありますが、立証のハードルは高いのが実情です。
最も現実的に費用負担を軽くできるのは、雑損控除と考えておきましょう。
まとめ:駆除費用は、確定申告で取り戻せる
- シロアリ駆除費用は、国税庁が認める雑損控除の対象。
- 対象は駆除費・修繕費・調査費。予防費・DIY費は対象外。
- 駆除と予防は領収書を分けてもらう。
- 会社員は還付申告でOK。翌年から5年間申告でき、控除しきれない分は3年繰越。
- 火災保険は原則対象外、補助金もないのが現実。
支払った費用の一部が戻る可能性があるのは、知っているかどうかだけの差です。まずは領収書と調査報告書をきちんと残してくれる、信頼できる業者を選ぶことから。
失敗しない業者選びと、無料で複数社を比較する方法は、こちらの記事にまとめています。
控除の前提となる「適正価格での駆除」のために、まずは複数社の無料見積もりを。失敗しない業者選びの手順を、業者選びの特集記事にもまとめています。
